zkurt

当たり前さ、それが普通さ
嬉しいことがないと、幸せと感じれない人は確かに多いけど
あれが違う?誰と違う?
それになんの意味もないじゃないか。

zkurtはそう、俺に残した。

大切な物は周りから教わることもあるだろう
しかし、本当に大切な物は自分自身の根本にあるということを常に忘れてはいけない
その大半は「可能性」だからだ。

zkurtは、俺にこうも残した。

やはり俺は、ささやんの子供であることにどこか苛立っていたのだろう。
確かに、ささやんが父親だといえば色々と合点がいくのだ。
とくにこの変な性格は親譲りだといえる。
俺の目の前に確立されてしまった事実「zkurtは親ではなかった」このことが悔しくて悔しくてたまらなかった。
瞼にうかぶ一滴の滴が、その悲壮を表していた。

ぷるるるる…ぷるるるる
一本の電話。ディスプレイに表示された「遠藤」の文字。
山本「もしもし?」
遠藤「遠藤です。実はDNAの結果が間違っていました、診察の結果、父親はzkurtでした」
山本「わかりました」

真実が明らかになった。
話の経緯としては、どうやらこういうことらしい
①zkurtとAさんが入籍
②その間に産まれたのが俺
③そのことについてzkurtが相談した相手が遠藤さん
④それを遠藤さんがささやんに相談する
⑤ささやんが父親という既成事実が作られる

ここまではzkurtのシナリオ通りだった。
しかし、ここからがzkurtの大きな誤算だった。
まさか、信頼していた二人に裏切られるとはこのときは思いもしなかっただろう…

ここで遠藤とささやんは考えた
「大人のいざこざが原因で、たった一人の子供に、全ての責任を押し付けるのは間違っているのではないか」という結論にいたった。
遠藤こそ、zkurtの思いを汲む気ではいたが
ささやんの真剣な眼差しと気迫に、遠藤も納得せざるをえなかったのだ。

遠藤「ささやん、それ本気でいってるのか?」

さ「遠ちゃんこそ、本気でいってるのか?大人の汚い事情を子供に背負わせることが、本当に正しいとおもう?」

遠藤「ささやんの気持ちはわかる。けど、正しいことがいつだって正しいとは限らないだろう」

さ「だったら撃てよ」

ささやんの予想外の言葉に、遠藤は言葉を失う


遠藤「…え?」

振り絞った末に出た言葉は、たった一文字だった。


さ「正しさの中に俺はいる。いちばん伝えたいことは「ごめんね」じゃなくて「ありがとう」だから」

遠藤「俺が間違っていたのかな」

さ「昔のおまえなら、俺の言いたいことがわかるらず」

遠藤「さやさん、俺が間違っていたよ。もうやめよう。もうこのゲームに終止符を打とう。」

こうして、世の中に真実が広げられ

お母さんはやはりzkurtの子供だったという事がわかった。

お母さん「zkurt、なんでそれを隠していたの?」

zkurt「俺は父親失格だよ」

お母さんは「そんなことを俺は聞いてるんじゃないんだよ!!どうして、俺を…」

zkurt「山に、捨てられていたからだ。」

お母さん「その手の嘘はくわない」

zkurt「これを見てくれ」

その一枚の写真には「雪山にうつる布でまかれたお母さんとzkurtが笑顔でピィスをしてる」というものだった。

お母さん「これは…!?」

zkurt「これが全ての真実、俺がおまえを育てたのは間違いない。けど、それには、そうしなければならない理由があった。それは今は話せない」

お母さん「いつ、それを教えてくれるの?」

zkurt「相手を思う気持ちだけが、恋を愛に育てる。これの意味がわかるまでは。」

お母さん「ちくしょう…ちくしょう!!!!」