三麻の日記

お母さんの毎日

しゅらるに学ぶ

こんにちは、三只眼です。
秋も終わりに近づき、よりいっそう人肌が恋しゅう季節になりますね。
もう一月越せば年末、一年というのも早いものですね。

さてさて今回はと言いますと
先日まで十段という棺を背負いながらも
先陣を切って戦い抜いた三鳳きっての守備名人「しゅらる」さんに密着してみました。(変な意味ではありません)

しゅらる九段 最高十段R2448
着順2>1>3 守備型
安定段位 5000戦 7.915
直近2000戦では8.5をマーク+ラス率0.300切り

三只眼ガイドブックによると、しゅらるさんは圧倒的成長ガターと言われている(26P参照)
直近の2500とやりはじめの2500では大きな数字の改革がされ
師 あさぴん@mjさんを初めとしたハイフ検討や実践での打数を経て、今の鉄強に至っているようだ。
そうそう、しゅらるさんといえば
くうたショックの先駆者としても有名だ。多くの三麻民の疑問を解き、長年封印されていた事実を表沙汰にしたのである。今思い出しても大スキャンダルでしたねあれは。
しゅら、しゅら、しゅらるでポンみたいなツイートをする可愛い一面もあり、最近は服装に気を使っているようです。

しゅらるさんを今回取り上げようと思ったのは
三鳳で攻撃といえばびぎなーずさんやツーアウトさんだけど
守備といえば誰だろうと思ったときに真っ先に浮かんだあの硬い守り
そしてそれを裏切るかのような押しも時々。
ほんじゃ、見ていってください
実践の世界に…落ちろよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオオッッッ!!!!

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守備型守備型、とは言うものの
丸っきり攻めないってわけではない。
ぴんずだけでも25p36p47p58pが無筋。
そしてもってポイントなのは北の場所。
下に打ってもいいとこ52事故って8000くらいに見えるので、良×良シャンテンならこの順目でも1枚位は頑張ってみる。
この3sを手出しすることで、対面から見たときに「押してる、テンパイもありえる」と思わせることでリーチ者のげんばりアンパイ→無筋同等の危険牌に変えることができる。
手出しで手が進んだことをアピールしないと、まだ間に合う観点で進行されてしまう可能性はある。
大差か微差かは知らないが、自分もこの手なら手出しで3sを切る。

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北2で嫌な所からリーチを受けた一発目。
おもいきってドラをきり
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微押しで繋いで役あり52のダマにこぎつける。

一発めにドラを切る事のどこが守備型なんだと思う人もいるだろうけど、この手格好でじゃあ何を切ったら守備型なんですか?って聞いてみたい。
結局ほぼ情報がない時の対リーチ、自分のあがりを真っ直ぐ見ることで失点を防げる展開もそれなりにある。
「親りー、一発目、ドラ」という言葉だけ見るとめちゃくちゃ怖いけど
一段目で8s→発なので跨ぎやバッタは普通よりかは少ない。
進行の中で1s辺り切って刺さるのは、もっと後の話で良くてここから1sや9pで一発放銃の方が個人的にはかなり感触に疑問を抱くだろう。
けど実際出くわしたら一発目にドラをすぱっと切れる自信はあんまりない…かも。
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順目ではなく、自分の手の価値と相手の価値をちゃんと比べて
ここからマンガンでも振ろうものなら最悪。
が、しかし
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そう、これだ。結果はつもられてしまっているが
しゅらるさんの強みは
ぐだってしまったり後手を引いたときの「チートイツの待ち取り山読み」の精度だ。これが悪魔的に優れている。
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これは9p単騎でテンパっていた状態から1pを引いて切り換えた瞬間
もちろんペンちゃん落としが分かっていたわけではないと思うが
序盤で3pの場所が三枚分かっているの事を強くみての判断。
特にサンマの七対はただでさえ牌種が少なく、重なる率は四麻よりも若干高い
尚且つ山読みに関して言えば人が1人いない分での偶発性が若干下がり
1人1人の精度が直結することが多い。
人によってはリャンメンリャンメンの16枚シャンテンよりも
チートイツの9枚受けシャンテンの方が早くテンパれるよ!なんて考えの人がいてもちゃんちゃらおかしくない。
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こんなのもそうだ。
中もそれなりにいるはずだが、3pの所在の良さを活かした待ち取り。
この2pであがりを取れる人間はなかなかいないんじゃないかと思う。

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6pポン打8s→最終手出し5s
発は見えているが不透明なこの仕掛に1pが止まる。
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順が進みフリテン込みでの待ち取りでもテンパイわ取らず。
あそこで1pを止めるのだからここでも当然の如く止めてくる。
実際の間はわからないけれど、しゅらるさんこれ2枚目は割とノータイムで打ってそうって思う
それくらい相手の仕掛けを評価してるんだろうな。
実際一枚目の時点で1pは間に合ってなくて18000を親がはっていた。
フリテン含みとはいえラス目でまだ進んでなさそうなあの仕掛けにビビッ!って来るんだから凄いもんだ。

一番感動したのがこれ
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無筋且つ暗刻持ちの5pはまずきれず、フリテン込みでほぼ撤退方針
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同じく引き戻す、そして打5pとするのだ。今度はテンパイを取るのだ。
8pが通ったことと、対面も連続手出し降り濃厚。
3pの場所的に25pもまず大丈夫だと。
一巡前は通せなかったのに一巡経てば通せるものもあるという見本のような手だ。
こういう細かい所で自分の理屈を反映させて結果に結びつけるのだからそれは強いわけだ。
こんくらい当たり前!って言われたらあれだけど
一枚目で切ったら「おー押すのか」で私のなかでは終わりよ。
けど一枚目で「切れませんよねえ流石に…」二枚目「なるほど…!いきますねえ!」っていうその過程と思考に感動する。
僕ら麻雀打ちって、理想は一巡一巡変わり行く場況に対して能力の範囲内でベストな処理をするわけじゃないですか。
けど実際は下手しまくりのミスしまくりなわけで。
派手な役満もいいけれど、こういうシーンを見ると「いいねぇ!」って思うわけですよ。

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配牌が
15p2346899s南南白白中
こういう時当然染めが頭に思い浮かぶ訳だけど
なに切る?むかしは5p→1p→中だったけど
今は1p→中→5pが良いかなと思う。
要らないものをどうゆう風に並べるかで相手の思考って結構影響されることも多いんだよねって事。
麻雀ってどう考えても
目立つものはケアされやすくて
目立たないものはケアされにくい ですよね?
なら瞬間の危険度にも目をつむって、オタ風を紛れとして河を薄くする努力ってそこそこ大事では?と思う。
今回の場合も
例えば5p→1p→中って自己都合だけで切ってしまえば
仮に先に南や9sが鳴けた後の白の出方って少し違うと思うんですよね。
手が入ってる人からはどんな河だろうが当然出るわけだから
問題は「手が入ってない家から如何に出してもらえるようにするか」ということ。
今回みたいに最後が5p手出してだと、そういった濃度を薄めることで警戒レベルをやや下げられる事もある。
自分が微妙な手のときって、安易に染めに協力するようなことしないですよね?
そんな話
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これも同じような1枚。
ポンポンロンの手、アンパイとっときたいから!っていって5p切るのは簡単だけど
あがりたいならこの5pももう少し後にしてやりたい。他家の速度見積もりが2シャンテンに達する辺りくらいでリリースしてやれば河をよりナチュラルにでかなる。
持ちすぎて刺さるのは流石に切り離しが下手で片付いてしまうので
あくまでも他家の速度には合わせたなかでの引っ張り事案。
しゅらるさんクラスの打ち手が単に5pを残す訳がないので
そういった意図も含まれてるんじゃないかななんて思う。

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北の扱いの典型的な例。
打点の要らない序盤で、頭の無い手の場合
当たり前だけど北は抜かない
けれど、抜くパターンが稀に存在するのが次の1枚だ
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完全孤立の浮牌にくっついたとき、代わりが効く。
この瞬間北の2枚を2回のツモに変えることができる。
これはこれでかなり大きい。
あがりが偉いシーンで他家より2枚多く引けるのは完全にアドバンテージだ。

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リーチを受けて現物はあるが半中抜きで降りぎみに。
まだ行けるかもしれないのにどうして?と思う所だが
次に親が押し返してきたときに現物らしい現物が無いからだ。
当たり前だが、合わせ打ちで共通アンパイを残すことでもう一件の手にも対応していくという腹。
しかし、もうひとつの視点から見るとなかなか難しいもので
「リーチを受けたもう一件のやるきがわからない」時は自分の手の芽をキープする選択肢も必要なのかもしれない。
例えば今の画像のようなリーチに対して親が一発目に無筋を打つのであれば共通アンパイを持つ必用が大いにあるだろう。
しかし明らかに降りてそうな時なら自分の僅かな芽を保つ方が良いこともあるだろう
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こういう結果もあるということ。
結果論だ、確かに結果論だ。
あがり逃し!やっちゃった!って話しではなく、その瞬間親に刺さっていた牌や鳴きがあったかもしれないからね。
リーチ後にすてたはいのキー牌と手に残ってる恐らくほぼ安牌を入れ換えると、ここであがっていた未来があったかもしれないということ。
この画像を見なかったら、今後の局面で
二件目の対応を前提とするかどうするか?はあまり考えなかったかもしれないですね。
ありがとうしゅらるさん。

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仕掛けを二件抱えているこの状態から両者にやや厳しい4pといき
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薄い牌を引き込みマンツモに仕上げる、固くて遅い手も丁寧に扱っている
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さっきとは裏腹にダマに構えた。
ドラの中が見えておらず、この点棒持ちからは
東場といえども失点リスクは極力避けたいというところか
157p引きで役ありにも取れる。8sが1枚切れてなければ曲げてらっしゃるのか。
お知らせさんやびぎなーず、大天使さん辺りは曲げそうな印象


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絶好が入るが「ドラドラだから」という平面的理由だけでは曲げない。
ラス前のこの着順状況で親に満貫クラス放銃は一番やってはいけない。
52↑あがり逃しも痛いが120放銃はもっと痛い。
今回のようなフーロで赤が切れてる場合
手牌構成にその色の234 345 456 456 678 があることが否定される分(たまに556打点足りてる状態から吊るための赤5有)、ぴんず14辺りを掴んだら50%は刺さりそう
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と思ったら本当に掴んでしまった、役有でダマ続行
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行幸の白であがり。
しゅらるさんらしい南2の立ち回りだ。

そんな我慢強いしゅらるさんにだって欲はある
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流し満貫確定でラス1伐り番。ドラ、生牌、生牌+ワンチャンス
何切る?

下家の3sが早すぎるので1sの所在は対面濃いと見、バッタも平気である。
どらは打てないとしたら消去法でほとんどの人が白になるだろう。






結果は西と白が放銃だが、比較した結果の優劣込みでの放銃であれば
それは仕方ないことだ。
こういうのは結果論ですませてもいいと思う
ただしこれが南2だった場合は、反省しないといけないだろう。
オーラスの迎えかたは麻雀民の基本。

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9sの対落としが入ってるところだが役牌のお手伝い。親に曲げられると途端に打てなくなるので今くらいのタイミングで→ささらなけばほぼタンヤオなので親に無筋の数牌からアシストしていく方針

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こういう手作りも旨い。打点と速度を意識したバランスのいい()手組だ。

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あがるだけが全てではない。
対面北北で既にテンパイが入っていてもなんらおかしくはない。
だてんも乏しく待ちも厳しいこの手、浮いた246p南は危険を犯してまで冒険する牌ではないと考えてるのだろう。
特に対面はドラぎりが早く、てはいの構成としてはピンズであたるパターンが比較的多いように思う。
自分にリターンの薄い手は、リーチが入ってなかろうが変に頑張りすぎずに放銃管理をしっかりとる。
しゅらるさんの強みは人一倍自手の価値判断が長けてる所だろう。

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こういう形からの手牌変化と
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2sの一枚だけは頑張るあたりは、がっちがちにただ守備を意識しているわけではない事がよく分かるだろう
自分を守るために、行くべき所はギリギリまで行く強さが
しゅらるさんの守備の正体の1つだ。
それと打ったことある人は記憶に新しいと思うが
打つのが遅いことがままある。
悪口じゃなくて、自分の力を発揮するにあたって
状況整理を頭に求めれば求めるほど
打速は自然と遅くなっていくもの。
しゅらるさんの独特な思考時間の「間」そのものが個人的にはかなり好きだ。


ということで今回は直近100付近を当たってみましたが
やはり固い。自分の手が半端なときの放銃は本当にほとんどなかったんじゃないか…?
三只眼ガイドブックによるとだいたいがイーシャンテン以上からの放銃だった。
牌理もかなりのもので、固い動きの効かない手でもキレイニほぐしていき
厳しい形からでもターツを細かく比較してあがりに結びつける力も素晴らしい限りだ。

今後も三鳳に君臨する鉄強なのは間違いない。
あなたにこの守備、崩せますか??

おわり(終)
NHK